東京電力パワーグリッド(東京・千代田)は17日、熊本電力(熊本市)の契約者に対し4月22日付けで送電を停止するとの通知を行った。

筆者が17日15時に東電PGから受けた電話によると、熊本電力は東電PGとの間で契約不履行を起こし、託送供給契約が「消滅」した。そのため3月22日以降、熊本電力契約者は電気の契約が「無契約」の状態となる。その後、4月22日に送電停止となるため速やかに他の小売電気事業者への契約変更手続きをするよう促された。東電PGは熊本電力契約者に対し、書面でも通知を行うとしている。

熊本電力を巡っては2021年2月にフラワーペイメント(東京・千代田)との間で事業移転トラブルが発生。その後、熊本電力(熊本市)側の主張が認められる形で裁判所による仮処分命令決定が下されたことを同年9月に公表していた。

熊本電力とフラワーペイメントの事業移転トラブル