FPS(旧F-Power)は20日、低圧電力事業からの撤退を契約者に対し通知した。燃料価格の高騰による電力取引価格の高騰を理由として説明している。12月20日以降に迎える最初の検針日をもって契約を解約するとしている。

同社は2021年に会社更生手続きを受け倒産した旧F-Powerから小売電気事業の譲渡を受け、2022年4月から電力事業を展開している。物流大手の日本GLPがスポンサーとして受け皿となっていた。

F-Powerは電力販売量で一時新電力トップに立ったが、度重なる電力取引価格の高騰により経営が悪化、倒産に至った。FPSの販売電力量は2022年5月時点で新電力48位。低圧電力の販売電力量は64位。低圧電灯の契約件数は数万件規模とみられる。