
内閣府が公式ウェブサイト上に掲載した「再エネタスクフォース」の資料の中に、中国の国営企業のロゴが混入していることが判明した。
問題となっている資料は内閣府が設置した再エネタスクフォースの会議資料として、内閣府が公式ウェブサイト上に掲載したもの。「構成員提言の参考資料集」と題された資料の一部に中国国営の送配電事業者「国家電網」のロゴが含まれていた。ロゴは一部の端末から閲覧した場合に透かし状に表示されていた。同資料について内閣府は、同タスクフォースの民間構成員を務める人物が提出したものであると公表している。同人物から掲載資料の差し替えの要望があったとし、資料の公開は停止された。
再エネタスクフォースは再生可能エネルギーに関する規制を総点検、および見直しを迅速化することを目的として、2020年に河野太郎規制改革相(当時)が立ち上げた政府の有識者会議。関連する省庁のほか、民間構成委員として元官僚や経済学者、再生可能エネルギー普及団体の関係者らが参画している。
国家電網は中国の国営企業。経営陣には中国共産党幹部が名を連ねる。我が国のエネルギー政策の検討段階に外国政府の支配下にある企業が密かに関与していたとの懸念の声が広がっている。