経済産業省は25日、2023年度のエネルギー需給実績を公表した。最終エネルギー消費量は前年度比2.7%減となり、電力と都市ガスの消費もそれぞれ2.5%減少した。二酸化炭素(CO₂)の排出量は4.1%減った。

同省は消費減少の要因について、製造業における生産活動の停滞や暖冬の影響、テレワーク実施率の低下などを挙げている。

発電電力量は前年比1.4%減となった。非化石電源の比率は東日本大震災以降で初めて30%を上回り、31.4%に達した。中でも原子力の発電比率は前年から2.9ポイント上昇し、8.5%を占めた。一方、火力発電は4.0%減の68.6%だった。