
「グリーナでんき」を展開するグリーナ株式会社(東京都新宿区)は、低圧の電力小売事業をTGオクトパスエナジーに事業譲渡することを発表した。
グリーナ社の発表によれば、2022年2月1日をもってTGオクトパスエナジーに事業譲渡される。グリーナの既存契約者に対してはTGオクトパスエナジーが引き続き同等の契約条件で電気の供給を継続するとしている。契約者は特に手続きなどは必要無い。
TGオクトパスエナジーは2021年1月に設立された新電力会社。東京ガスが70%、英国オクトパスエナジー社が30%を出資して設立された。オクトパスエナジーは英国では再生可能エネルギーを中心とした電力の販売を手掛けている。
グリーナ社は事業譲渡の理由を明らかにしていないが、背景には「再エネ系新電力」の苦境があるとみられる。多くの再エネ系新電力は電力調達をFIT電気に依存しているが、昨今の卸電力取引所の取引価格高騰により調達コストの高止まりが事業を圧迫している。グリーナ社は2019年度実績の電源構成として「JEPX・その他」を40%と公表している。