電力取引価格の高止まりが続いている。東京電力管内向けの取引価格の指標となる日本卸電力取引所の東京エリアプライスは前年同月比3.5%上昇となる1kWhあたり15.20円となった。

背景には記録的な高温の影響がある。9月の東京の平均気温は26.6度と、観測史上最高を記録した昨年同月の26.7度と並ぶ。最高気温が35.1度を記録した18日には電力取引価格の日平均は20.83円/kWhをつけた。

例年であれば9月中旬以降は電力需要のピーク期を過ぎるため、発電所が定期点検による停止に入る。供給力が低下する中での猛暑による需要増加により需給が引き締まる構図がある。10月初旬にも最高気温が30度を超える予報があり、引き続き電力需給の逼迫に警戒が必要だ。