電力取引価格の高止まりが止まらない。東京電力管内向けの取引価格の指標となる日本卸電力取引所の東京エリアプライスの10月月間平均は前年同月比14.4%上昇となる1kWhあたり15.33円となった。

背景には記録的な高温の影響がある。10月の東京の平均気温は20.6度と、1875年以降の統計開始以来の最高記録を更新した。19日には東京都心で最高気温30.1度を観測し、観測史上最も遅い「真夏日」の記録を更新した。これまでの東京都心の最も遅い真夏日の記録は2013年10月12日だった。

この夏は昨年に続き記録的な猛暑そして残暑に見舞われたが、今冬はラニーニャ現象の発生により厳しい寒さになるとの見方もある。引き続き電力取引価格高騰への警戒が必要だ。