
楽天エナジー(東京・世田谷)は4日、楽天でんきの新規申し込み受け付けを一時停止すると発表した。ウクライナ情勢による電力調達の先行き懸念を理由としている。既存契約者への影響は無い。
楽天でんきは2021年1月26日から3月1日まで、卸電力取引所における電力取引価格高騰の影響を受けて新規申し込みを停止していた。
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、エネルギー価格が高騰している。その影響を受け卸電力取引所の取引価格が高止まりし、電力の調達を卸電力取引所に頼る新電力の経営に深刻な影響が出ている。卸電力取引所の取引価格(東京エリアプライス)は2021年3月1~9日に平均7.45円/kWhであったが、2022年の同じ期間の平均は27.94円と3倍以上に上昇している。現在の取引価格の水準は新電力が電気を販売する際の売価を上回っており、新電力にとって逆ザヤが生じる恐れがある。