Japan電力(東京・豊島)は9日、今後新規契約を受け付ける際の料金単価を引き上げることを発表した。5月16日0時00分以降の申込みが対象。既存契約者、また15日以前の申込みは料金単価を据え置く。

16日以降に新たに提供される「くらしプランS」「しごとプランS」は従来から提供している「くらしプラン」「しごとプラン」と同じ基本料金0円の料金プランだが、料金単価を引き上げる。東京電力管内、30A契約で月348kWhを使用した場合、年間で4764円の値上げとなる。

新電力業界をめぐっては値上げの動きが相次いでいる。既に値上げを発表した新電力では、既に契約している人に対しても値上げした料金単価を適用するものが目立った。Japan電力の対応はこうした動きに一石を投じることになる。

同社は2021年9月に民事再生法適用を申請したアンフィニ(大阪市)から2022年2月に分社化。光通信グループの新電力である「おトクでんき」から社名を変更する形で再始動した。