
ティーダッシュは15日、電源調達調整額の導入を発表した。5月分料金から適用する。
新たに導入する電源調達調整額は、日本卸電力取引所における電力取引価格の変動を顧客が支払う電気料金に転嫁する仕組み。調達コストが基準単価を上回った場合、電気料金が上昇する。基準単価を下回る場合は電気料金が下落する。従来採用していた燃料費調整額は廃止する。
燃料価格の高騰と電力需給の逼迫を受け、電力取引価格は高騰を続けている。電力取引価格の高止まりが続く現在の情勢下では、契約者の負担が増す恐れがある。同社が2023年3月時点分として示した試算では、関東エリアで従来の燃料費調整額で11437円だった電気代が電源調達調整額では13138円になるとしている。
ティーダッシュはイーレックス子会社。外資系新電力として初めて小売電気事業者登録を受けたズームエナジージャパンをイーレックスが子会社化し、2020年に商号を変更した。