東京ガスは21日、原料費調整の上限を段階的に引き上げることを発表した。
原料費調整は都市ガスの原材料である液化天然ガス(LNG)と液化石油ガス(LPG)の輸入価格を料金に転嫁する仕組み。貿易統計に基づく3ヶ月平均の輸入価格に応じて料金が変動する。利用者の負担を軽減するため、料金に上限を設けている。
ロシアによるウクライナ侵攻や急激な円安の影響を受け、LNGの輸入価格は高止まりが続いている。東京ガスの原料費調整は7月時点で上限額に達しており、上限を引き上げることで原料費調整の値上がりが生じる。一般家庭の平均的な使用量では5886円から来年3月に7613円になる。