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Anker 521 Portable Power Stationの実機レビュー

計画停電対策としてAnker 521 Portable Power Stationを購入したので詳細な実機レビューを行います(自腹購入品です)

基本スペック

商品名Anker 521 Portable Power Station
容量256Wh
出力AC 2口 200W 瞬間最大600W
USB-A 2口 、USB-C
シガーソケット
価格29900円(購入時点)

この商品を選んだ理由

使用後の処分方法が確保されている

ポータブル蓄電池は自治体が回収してくれないケースがあります。私が居住している東京23区某自治体では「リチウムイオンバッテリー」は粗大ゴミを含め回収不可とリストに記載されていました。

Ankerを含め4社のメーカーに確認したところ、Ankerを含め3社からは明確に「メーカー側で引き取りが可能」との回答を得られました。それに加えAnkerはJBRCの充電式電池回収BOXでの回収にも対応しているとの回答でした。JBRCの回収BOXは地元の小さな電気店などに設置されており、自宅の徒歩15分圏内に少なくとも2箇所以上あることがわかったので、処分時に「困らない」ということでAnker製品を選びました。

関連記事:ポータブル蓄電池は処分方法が厄介

一定程度信頼できるメーカーの製品である

リチウムイオンバッテリーは発火や爆発の危険性がある商品です。過去に日本でもポータブル蓄電池の発火事故が起こり、経産省が回収を呼び掛ける事態も発生しています。

Ankerはモバイルバッテリーのメーカーとして日本でも一定の知名度があるメーカーですし、私自身もこれまでモバイルバッテリーやロボット掃除機を購入し使用して特に問題は起きていないのでポータブル蓄電池についてもAnker製を選んだところです。

エネルギー機器に関して、中国メーカー製(Ankerは中国深セン市場に上場する中国メーカー)を選ぶことは安全保障上のリスクもあると思いますが、ポータブル蓄電池はインターネット接続しない機器であり、遠隔操作なども及び得ないため問題無いと考えました。

また、過去に2度Ankerのロボット掃除機を購入しいずれも2年未満で動作しなくなる事態が発生しましたが、いずれのケースも速やかに新品の商品と交換、その後は問題なく動作しているのでサポート面でも信頼しています(製品自体は正直あまり信頼していないが新品に代えてもらえるなら無問題) ポータブル蓄電池についても最長5年の保証が付いているとされています。

使用感

動作感

使用中、特に音が出ることも無く、また2時間半連続で使用しても本体もほとんど熱を帯びていませんでした。「大きなモバイルバッテリー」という感じです。

本体の液晶モニターは一定時間経つと自動で消える仕様です。電池残量を節約するためか、すぐに消えます。

本体は3.7Kgなので片手でも持てる重さです。しっかりとした持ち手が付いているので、持ち運びにも便利です。

LED照明が付いているのは便利

小型のポータブル蓄電池としては珍しく、本体のLED照明が付いています。夜間の停電発生時やキャンプの時にテント内で役に立つと思います。

明るさは天井に付けるシーリングライトの豆球よりも明るいです。

照明を消した部屋で1.5m離れたところから壁と床の上に置いたトミカを照らした様子です。近づけば文字も読める明るさです(目は疲れると思う)

デスクトップPCを2時間半つかってみた

デスクトップPC本体とモニター2枚を本製品からの給電で2時間半使ってみましたが、2時間半経過時点で電池残量は52%という表示でした。計画停電程度の長さの停電であれば問題無く乗り切れるという結論です。デスクトップPCでの検証については以下の記事に詳しくまとめてあります。

関連記事:ポータブル蓄電池でデスクトップPCを2時間半動かしてみたレポート

消費電力の実測値

ワットモニターを使用して消費電力を計測しました。

シチュエーション消費電力
コンセントからの充電時71W前後
待機電力(充電完了後)0.5W台
充電完了後/照明点灯3.6W前後
充電完了後/照明点灯/画面オン4.0W前後
充電完了後/画面オン1.0W前後
充電完了後
AC・シガーソケット出力スイッチオン
0.61W前後
充電完了後
AC出力スイッチオン
0.59W前後

シガーソケットとACコンセントのオンオフのスイッチでも待機時の消費電力が変わりました。

DC 8mm(DC 7909)オスコネクタを備えた 12V ~ 28V 対応のソーラー充電器による充電も可能と取扱説明書に記載があります。

充電コネクタの差込口は本体背面にあります。5cm以上出っ張ってしまう点は残念に感じました。