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発電機と蓄電池、停電対策にはどちらが優れているか全結論

ポータブル発電機と蓄電池、停電対策として備えるならどちらの方が優れているのか。両者のメリット・デメリットを比較して結論を出します。

ポータブル発電機のメリット

ポータブル発電機が蓄電池より優れている点を整理します。

価格が安い

ポータブル発電機は家庭用の据え置き型の蓄電池と比べて価格が安いです。価格帯を比較します。

価格帯
ポータブル発電機4~15万円
据え置き型蓄電池100~200万円
ポータブル蓄電池1~5万円

出力などスペックが大きく異なるため一概に比較することは難しいですが、ポータブル発電機は家庭でも容易に購入出来る価格帯で販売されています。家庭用の据え置き型蓄電池と比べると価格の桁が1つ違います。

燃料を補充すれば長時間使用出来る

蓄電池の場合、太陽光発電や系統電力(電力会社から購入する電力)で充電しなければ電池残量が無くなった時点で終わりです。それに対しポータブル発電機は燃料の補充さえ出来れば長時間の使用が可能です。

燃料はガソリンの他、カセットガスボンベで発電出来るものや、プロパンガスのボンベを燃料とするものがあります。ガソリンであれば、非常時には周囲の乗用車からガソリンを抜き取ることでも燃料の調達が可能です。

カセットボンベで発電するホンダのエネポ

蓄電池のメリット

蓄電池がポータブル発電機より優れている点を整理します。

騒音と排気ガスの発生が無い

テスラの蓄電池パワーウォール

蓄電池は使用時に騒音や排気ガスを発生しません。屋内で使用できるのはもちろん、住宅密集地や集合住宅でも周りに気兼ねなく使うことが出来ます。

ポータブル発電機の場合、アクセルを少し吹かした原付バイク程度かそれ以上の騒音が発生します。周囲に住宅などがある環境では使用しづらいですし、屋内での使用は一酸化炭素中毒事故の危険性が高いため「厳禁」です。

オイル交換などのメンテナンスの手間が少ない

重さ3Kgのポータブル蓄電池

小型発電機は基本的に月1回、10分程度の試運転が必要です。また、一定期間ごとのオイル交換も必要となります。車やバイクを自分でメンテナンスする習慣がある人には苦にならないかもしれませんが、そうでない人にはなかなかハードルが高いと思います。

蓄電池の場合、そのようなメンテナンスは基本的に必要無いのでハードルが低いと言えます(据え置き型蓄電池の場合、設置業者による定期点検がある場合がある) ただし、蓄電池に関しても長時間置いておくと残量が減っていくため、数ヶ月~半年ごとの充電・動作確認をした方が良いです。

小容量であれば価格もお手頃

家庭用の据え置き型蓄電池は概ね150万円以上の設置費用が掛かりますが、ポータブル蓄電池であれば1万円程度から購入出来ます。1万円程度のポータブル蓄電池では家電製品を長時間動かすには難しいですが、家族全員分のスマホを数日以上は難なく充電できますし、数時間程度であれば小型の液晶テレビを見ることも可能です。

結論:手軽に備えるならポータブル蓄電池が良い

家庭で気軽に備えるのであれば、ポータブル蓄電池が価格・メンテナンス面で優れていると言えます。スマホの充電はもちろん、扇風機(約30W)とテレビ(約40W)を同時に数時間以上使えるので計画停電や短時間で復旧する停電には十分な備えとなります。

太陽光発電を設置済み、またより踏み込んだ停電対策を行うのであれば小容量の据え置き型蓄電池が良いでしょう。停電しても宅内のコンセントへ直接電力供給を行えるので、多くの家電製品をそのまま使うことができ、停電時もほぼ平常どおりの生活を送ることが出来ます(エアコンも使用可能)