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エネファームは停電対策になる?ならない?停電時発電継続機能はあるが・・

家庭用燃料電池エネファームは自宅でお湯と電気をつくるシステムです。停電対策として導入するのはどうか、メリット・デメリットを比較します。

停電対策にもなるエネファーム

停電時に非常用コンセントからの給電が可能

太陽光発電の自立運転用コンセント

停電時発電継続機能付きのエネファームの場合、停電時にエネファームが発電することが可能です。発電した電力は非常用コンセント(自立運転専用コンセント)を通じて使用することが出来ます。

家全体の電力供給をまかなうことは出来ないものの、スマホの充電やテレビ、パソコンなどに使うことが出来ます。機種によって異なりますが最大で500Wという容量です。電子レンジやエアコン、IHタイプの炊飯器には使用出来ません。マイコン式の小型の炊飯器であれば使える場合があります。

お湯の供給も

発電と同時にお湯を作ります。停電発生時でもシャワーやお風呂で暖かいお湯に浸かることが出来ます(ただし、ガスと水道の供給が継続していることが前提)

また、エネファーム本体には100L以上のお湯タンクが内蔵されているので、停電・断水時にこの水を取り出して使うことも可能です(飲用不可ということになっているので注意)

停電時にエネファームが役に立たない場合もある

エネファームが停電対策として役立たないこともあります。問題点を指摘します。

停電発生時点で発電中でなければ役に立たない

エネファームが停電中に発電を行うには、停電が発生した時点でエネファームが発電をしていた場合に限られます。停電が発生した後に起動することは出来ない、ということです。

エネファームの運転時間は夏場で1日あたり約10時間、冬場で16時間とされています。従って、40~66%の確率で停電発生時点で発電中、停電発生後も発電を継続出来ると言えます。停電時に使えるかは「五分五分」とイメージしてください。

なお、本体のリモコンから運転のオン・オフを切り替えられる機種が多いです。計画停電が行われる場合、予め停電が始まる時間が分かるので、リモコンで設定することで対応できる可能性が高まります。

ガス・水道の供給が止まれば発電できない

エネファームはガスを化学反応させて熱と電気を生み出す仕組みです。ガスの供給が停止すれば動きません。都市ガスは停電発生時に供給が止まる場合も少なからずあるので、その点には注意が必要です。プロパンガスであれば災害などで建物に損傷が無ければ引き続き使える場合が多いです。

また、機種によっては水道の供給が停止した場合にも運転出来なくなる場合があります。

結論

計画停電では役に立つ可能性大、災害による停電は・・

計画停電による停電は予め実施時間帯が予告される、またガスや水道の供給が継続される場合が多いため、エネファームを停電対策として活用しやすいと言えます。

一方、災害による停電は突然発生することが多いため、停電発生時点でエネファームが運転を行っていない場合も多く、更にガスの供給が停止する場合もあるため必ずしも役に立たないリスクがあると言えます。

停電対策を考えるのであれば、蓄電池がより効果的と言えます。