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停電時でも在宅勤務を続けるためのマニュアル | 計画停電にも

電力不足により懸念される停電。実際に計画停電を含め停電が発生した場合でも自宅での在宅勤務を続行するために必要な準備を、在宅勤務歴8年の私が実際に自宅で用意しているものとあわせて紹介していきます。

電源の確保

ノートPCであれば特に問題は無し

停電時の在宅勤務でまず第一関門となるのが電源の確保です。ノートPCであれば本体にバッテリーが搭載されているため、計画停電(1回2時間)程度の停電であればバッテリーは十分もちます。普段ノートPCを使用している方については、特に心配いらないでしょう。

プリンターなど周辺機器も利用する場合は別途用意が必要です。また、日が暮れるのが早い冬場の場合は特に照明の確保も課題になります。非常用にUSBタイプの照明を用意しておくと役に立つことがあるかもしれません。

ポータブル蓄電池が有用

私は普段、在宅勤務をデスクトップPCで行っています。停電対策を、と考えた時にノートPCを新たに購入することも案として思い浮かびましたが、価格が高い点と作業環境が普段と変わってしまうことから断念しました。

そこで私が導入したのがポータブル蓄電池です。本体に備わるACコンセントから電源を出力出来るため、デスクトップPCを停電時に使用することが出来ます。

デスクトップPCを使うのに必要な電力は?

私の環境では実測値で消費電力が以下のとおりでした。

製品消費電力
PC本体平均30W
(最大70W)
24.1インチモニター8.0Wが2台

消費電力は合計で概ね50W程度でした。我が家では容量256Whのポータブル蓄電池を購入したので、256/50で約5時間程度稼働できる計算です。

グラボ搭載など、よりハイスペックなデスクトップPCをお使いの場合でも、200Wh以上の容量があれば1回2時間実施される計画停電は十分乗り切れるはずです。

以下の記事では、私が実際にデスクトップPCをポータブル蓄電池に接続し2時間半使用したレポートをまとめています。

関連記事:ポータブル蓄電池でデスクトップPCを2時間半動かしてみたレポート

ネット環境の確保

停電で使えなくなる固定回線

停電した場合、固定回線によるインターネット通信は行えなくなる可能性が高いです。WiFiルーター、光回線の終端装置など電力を必要とする機器は宅内・建物内に複数存在します。

現実的なのはテザリングかモバイルルーター

停電時のインターネット環境の確保として現実的かつ確実性がより高い方法として、スマホによるテザリングとモバイルルーターがあります。

大手通信キャリアでは多くの基地局にバッテリーを設置しています。数時間程度もつものが多いとされており、計画停電程度の長さの停電であればモバイル通信を継続できる可能性があります。

私は普段使いのスマホを楽天モバイルで利用していますが、楽天モバイルは毎月の使用量に応じて料金が増減する料金プラン、かつ容量制限が無いので、停電時のバックアップとしても有効(計画停電が毎日・1ヶ月続いても大丈夫)だと考えています。他社の大容量プランやデータ増量オプションより割安です。

通信量(月)料金
~3GB1078円
3~20GB2178円
20GB~3278円

楽天モバイルのテザリング時の通信速度

過去にスマホでテザリング、PCで速度を計測した結果です(各5回計測の平均値)

遅延ダウンロードアップロード
土曜11時台27.4Ms16.79Mbps25.61Mbps
土曜15時台30.8Ms30.34Mbps26.64Mbps
土曜19時台32.4Ms14.49Mbps17.8Mbps

Youtubeの動画もHD画質で止まらずに再生できましたし、丸一日在宅勤務で使用しても大きな問題は無かったので、固定回線のバックアップとして有効であるという結論です(平時のシミュレーションでは) ちなみに、私が1日在宅勤務をして通信量は3.64GBでした。

関連記事:【実測】楽天モバイルのテザリングは固定回線の代わりになるのか

通信回線について・まとめ

モバイルルーターをお持ちの場合はモバイルルーターを利用すればよいと思いますし、お持ちでない場合は手持ちのスマホのプランを変更してテザリングを使うか、あるいは楽天モバイルのルーターを契約するのがおすすめです。

楽天モバイルのルーター本体は実質0円ですし、使わない月の通信料金は1078円程度なので他社のモバイルルーターより「安い」です。契約期間の縛りもありません。

ただし楽天モバイルはau回線エリア(自社回線エリア外)では速度が非常に遅いので、契約前に自宅がエリア内か確認、実際に停電する前に実際に使用して改めて確認することをおすすめします。

計画停電エリア外に「行く」という対応も

2018年8月に起きた北海道の「全道ブラックアウト」のような事態では広範囲にわたり停電が発生しますが、計画停電では停電の実施エリアが広範囲にならないよう調整・配慮が行われます。

自宅が計画停電対象になる2時間だけ、計画停電エリア外のカフェなどにノートPCを持ち込んで仕事をする、というのも一つの解決策となるでしょう。出社できるオフィスがある場合、出社するというのも場合によっては選択肢になるでしょう。

計画停電エリア外であれば冷房・暖房もちゃんと使えます。仕事場所としては以下の場所が候補となるでしょう。

  • カフェ
  • 漫画喫茶
  • ファミレス
  • ビジネスホテルのデイユースプラン
  • ホテルのカフェラウンジ

私の近所のジョナサンでは各席に電源が備え付けられており、席も広く、WiFiも十分な速度(30Mbps以上)なのでテレワーカーが集う穴場と化しています。

ジョナサンのテーブルに設置されたコンセント

ただし、計画停電実施時は道路の信号機が停止する、鉄道が減便される(2011年3月首都圏)など交通に支障が生じる場合があるので移動には注意が必要です。