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節電プログラムで効率的にポイントを獲得する裏技ハック

電力各社がこぞって開始している「節電プログラム」 その節電プログラムでポイントを最大限有効に稼ぐ裏技を、電力自由化の専門家としてこれまでに多数のメディア取材を受けてきた私が解説します。

節電プログラムとは

節電プログラムの仕組みを簡単に解説すると

東京電力エナジーパートナーの節電チャレンジの通知メール

電力各社が提供している節電プログラムの仕組みを簡単に解説します。

節電プログラムは、電力会社から予め指定の時間に出される「節電タイム」に節電協力することで、ポイントの付与が受けられるものです。

節電タイムは主に前日までに「明日の15時30分~18時30分まで」といった形でメールなどで通知されるので、その時間帯に節電してください。

エアコンを消すなど具体的なアクションが成果として認定されるのではなく、予め想定される使用量を基準に、どれだけ削減できたかを成果として判定します。予め想定される使用量は、過去の使用実績などに基づいて電力会社側で自動で算出されています。

黄色で塗りつぶされた部分が「節電」とみなされる

節電プログラムに参加して、節電に「成功」しなくても特にペナルティなどは無いのが一般的なので、参加しておいて損は無いと言えます。

参加するだけでも2000円分のポイントが付与(政府)

2022年冬に政府が節電プログラムへの参加で2000円分のポイント(家庭の場合)を付与する政策を実施します。資源エネルギー庁の認定を受けた電力会社が提供する節電プログラムに参加するだけで、2000円分相当のポイントが付与されます。

節電プログラムに参加するには、契約している電力会社が資源エネルギー庁の認定を受けた節電プログラムを提供している必要があります。電力会社を切り替えるには1~2ヶ月の時間が掛かるので、期限までに認定されている電力会社・プランへの切り替えを済ませてください。特に大手電力会社ではプランによって節電プログラムを提供しない場合もあるので、契約しているプランが対象か調べておくことも忘れずに。

政府節電プログラム対象の電力会社は以下の記事で紹介しています。

政府節電プログラム対象の電力会社の一覧

節電プログラムで効率的にポイントを稼ぐ方法

本題の節電プログラムで効率的にポイントを稼ぐ方法を解説します。

帰宅時間を調節する

節電プログラムの節電タイムは電力需給が逼迫する時間帯に設定されます。電力需給が逼迫するのは夕方が多いです。

住宅の電力使用量は帰宅直後の時間帯に急増します。特に、エアコンは起動直後の30分程度、室温が設定温度に達するまでの時間に電力使用量が増大する傾向があります。帰宅直後にエアコンをつけたり、照明を点けたり、炊飯器をオンにすると電力使用量がグンと増えてしまいます。

可能な範囲で帰宅時間を調節することで、大幅な節電が可能です。複数人で暮らしている場合は難しいと思いますが、一人暮らしの方は図書館で時間を潰したり、電車を一駅手前で降りて少し歩いてみても良いかもしれません。

また、在宅している場合はスーパーへの買い出しを節電タイムに重ねるように工夫するのもおすすめです。

節電タイム20分前に冷暖房を効かせる

エアコンは起動直後、室温が安定するまでの20~30分にもっとも多くの電力を消費します。なので節電タイム中にエアコンを起動することは出来るだけ避けた方がよいです。

例えば節電タイムが17時からで、帰宅時間が17時20分頃の予定の場合は予めエアコンのタイマー設定で16時40分頃にエアコンが点く設定にしておけば節電ポイントがもらえる可能性が上がります。エアコンを使う時間が長くなる分、電気代は高くなりますが20分程度長く使うくらいなら節電ポイントで相殺してもお釣りが来るケースが多いですし、帰宅時に部屋が快適な温度になっています。誰もいない部屋で冷暖房を使うことに罪悪感があるかもしれませんが、電力需給が逼迫している時は社会全体にとっても「良いこと」です。

また、節電タイム前から在宅している場合は、節電タイム開始の15分程度前から、あえてエアコンの設定温度を強めにするのもおすすめです。部屋がよく冷えた/暖まった状態で節電タイムに突入することができれば、節電タイム中の消費電力量が減少します。電気料金単価が時間帯によって変わる業務用用途では、このような空調制御を日常的に行っている場合があります。節電タイムに入るタイミングで設定温度を戻すことを忘れずに。

タイマー設定で家電の使用時間を調整する

炊飯器や洗濯機などの家電製品にはタイマー機能が付いているものが多いです。タイマーを活用することで、無理なく節電タイムを避けた家電の使用を行えます。

例えば朝に家を出る前に炊飯器をタイマー設定しておき、節電タイムが始まる時間にご飯が炊けるようにセッティングしておけば節電タイム中の電力使用量を抑えることが出きます。保温にも電気を消費しますが、保温時間が1時間未満に収まるのであれば節電タイム前にご飯を炊いておくメリットはあります。炊飯器によっては「蒸らし」に最後の10分程度の時間を使っているケースもあるので、その場合は節電タイムに10分程度被せて(節電タイム開始の10分後に炊きあがる)設定にするのがおすすめです。

帰宅後に洗濯機を回す場合も、可能であれば家を出る前に洗濯機をセッティングして節電タイム前に洗濯が終わるように使うことで節電プログラムに有利です。洗濯物は仕上がった後、長時間置いておくと固くなったり臭いが発生することがありますが、30分程度なら問題無いでしょう。