ミツウロコでんきのオール電化向けプランを専門家が解説
ミツウロコでんきのオール電化向けプラン「とくとくナイト」を、電力自由化の専門家として多数のメディア取材(産経新聞、日経トレンディ、週刊女性自身ほか)を受けてきた私が分かりやすく解説します。大手電力のオール電化プランと比較して割高になる地域もあるので注意してください。
目次
料金プランとサービスの解説
まずは料金プランの特徴やサービス内容を解説します。
いくら安くなるのか
まず料金水準に関して、地域ごとに大手電力各社のオール電化プランとモデルケースで比較します。
大手電力 | ミツウロコでんき とくとくナイトの料金水準 |
---|---|
北海道電力 | 暖房融雪割引額で 高くなる場合も |
東北電力 | 安い |
東京電力 | 安い |
中部電力 | ほぼ変わらない |
北陸電力 | 節電割引額で 高くなる場合も |
関西電力 | 電化割引で 高くなる場合も |
中国電力 | 安い |
四国電力 | 高い |
九州電力 | 安い |
ミツウロコでんきの「とくとくナイト」は、各地域の大手電力のオール電化プランと同じ時間帯割設定、基本料金や燃料費調整額も準じた内容となっています。一部時間帯の料金単価が割安に設定されており、その分電気代が安くなる料金体系です。
一部地域の大手電力では、オール電化プランに「暖房融雪割引額」や「電化割引」などの名目で割引を適用している地域があります。ミツウロコでんきはそのような割引を加味しない電気料金本体部分で大手電力各社のオール電化プランと比較して割安になる料金設定です。ですが大手電力で割引が適用されると、ミツウロコの方が高くなるケースがあります。
東北電力、東京電力、中国電力、九州電力の4エリアではそのような割引が無いので、その辺りのことは気にせずミツウロコでんきの「とくとくナイト」の方が安くなると言えます。平均的なオール電化住宅(10kVA契約・月480kWh)で年間1500円前後安くなります。
支払い方法は?
クレジットカード払いと口座振替での支払いが可能です。
解約時の違約金は?
解約違約金などはありません。初期費用もありません。
ミツウロコでんき「オール電化プラン」のメリット
大手電力や他の新電力のオール電化プランと比較したミツウロコでんき「とくとくナイト」のメリットを解説します。
東北・東京・中国・九州電力エリアでは「安い」
東北電力、東京電力、中国電力、九州電力エリアの4エリアでは、ミツウロコでんきの「とくとくナイト」はオール電化プランとして割安です。大手電力各社のオール電化プランと比較して安いのはもちろん、他社のオール電化プランと比較しても割安です。
他の新電力のオール電化プランでは、使用条件によっては大手電力より割高になったり、あるいは多くの条件下で大手電力より割高になるものが少なくありません。しかし、ミツウロコでんきの「とくとくナイト」はそのような心配が無く、電気代が安くなります。
大手電力との料金比較がしやすい
ミツウロコでんきのとくとくナイトは、各地域の大手電力のオール電化プランと時間割が同じです。料金単価の比較が容易に可能です。
一部時間帯の料金単価が大手電力よりも割安に設定されており、その分電気代が安くなります。
駆けつけサービスが無料付帯
ミツウロコでんきには「駆けつけサービス」が無料付帯しています。
電気がつかない、ブレーカーが落ちる、分電盤やコンセントが焦げ臭いといったトラブル発生時に無料で駆けつけ、60分以内まで無料で応急対応をしてくれるサービスです。部品交換が必要になる場合などは実費で費用が請求される場合もありますが、困った時に便利でお得なサービスです。
ミツウロコでんき「オール電化プラン」のデメリット
デメリットも指摘できます。
割引の適用によっては割高になる場合も
以下のエリアでは、大手電力オール電化プランの割引適用状況によってはミツウロコでんきの方が大手電力オール電化プランよりも割高になる場合があります。
- 北海道電力
- 北陸電力
- 関西電力
- 四国電力
これらの地域にお住まいで、大手電力オール電化プランで割引の適用を受けられる場合は、ミツウロコでんきの方が高くなってしまうか、料金がほぼ変わらないです。つまりメリットが無いか、むしろデメリットとなるリスクがあるためおすすめしません。
割引が適用されない場合はミツウロコでんきの方が安くなるとの認識で問題ありません。他の新電力のオール電化プランでも同様です。これらの地域で割引の適用対象となる場合は、大手電力のオール電化プランを利用することをおすすめします。
大手電力「旧プラン」との比較では割高
大手電力各社が過去に申込みを受付けていた「過去の」オール電化プラン(新規では申し込めないが現在も継続利用が可能)と比較すると、ミツウロコでんきの「とくとくナイト」は節約メリットが無いか、大幅に割高になる場合が多いので基本的に切り替えをおすすめしません。
旧プランから乗り換えてお得になると言い切れる料金プランは現在のところ無いため、継続して大手電力各社の旧プランを利用し続けることを推奨します。
環境面・エコ
LNG火力発電51%、FIT電気が20%、再生可能エネルギー10%石炭火力17%という電源構成を公表しています。
環境省が公表したCO2排出係数のデータによると、ミツウロコでんきのCO2排出量は1kWhあたり491g(2021年度実績)と、新電力としては平均点な水準でした。