東京ガスの電気は一人暮らしでも安いのか、高いのか。
東京ガスの「電気」は一人暮らしで契約しても安いのか高いのか。450社の料金プランと比較しながら分かりやすく解説します。
目次
東京ガスの電気料金プランの解説
一人暮らしの平均的な使用条件に基づいて、東京ガスの電気料金プランを解説します。
一人暮らし世帯でのシミュレーション
まずは一人暮らしの平均的な使用条件である、20A契約・月170kWhを使用する場合の料金シミュレーションを紹介します。東電の標準的な料金プランであるスタンダードSとの料金比較です(2024年9月分の燃料費調整額・料金、ポイント還元原則含む、同額の再エネ賦課金は含まない)
プラン名 | 年間削減額 |
---|---|
基本プラン ガスとセット契約 |
-1203円 |
基本プラン 電気のみ |
-846円 |
東京電力エリアの電気料金比較表を見ると一目瞭然ですが、電気・ガスのセット契約の場合は東京ガスの料金プランは他の新電力と比較しても競争力がある料金水準です。
セット契約で見ると実は「損」
電気代が東電より「安くなる」東京ガスですが、セット契約で見ると実は他社より損と言える事実があります。一人暮らしの平均使用量での試算を紹介します。
内容 | ガス料金 | 電気料金 | 月合計 | 月の差額 |
---|---|---|---|---|
電気・ガスともに東京ガス | 3229円 | 4131円 | 7370円 | -151円 |
電気・ガスともに東電 (電気:スタンダードS) |
3132円 | 4159円 | 7291円 | -220円 |
電気・ガスともにCDエナジー | 3113円 | 4119円 | 7232円 | -279円 |
実はセット契約で見た場合、東京ガスは東京電力と比較しても「割高」です。
なお、この条件ではCDエナジーのセット契約が東京ガス・東京電力より安いです。CDエナジーは中部電力と大阪ガスが共同出資で設立した新電力です。解約違約金なども無いので、セット契約で検討するのであればCDエナジーをおすすめします。一人暮らしにおすすめの電力会社です。
東京ガスの電気の評価
料金面以外のメリットやデメリットを紹介します。
解約違約金が掛からない
東京ガスの電気・ガスは解約違約金が発生しません。短期間で解約しても違約金などは掛かりません。
私は1社でも多くの新電力を実際に自分で契約することを目標としており、東京ガスの電気もわずか8ヶ月だけ利用しましたが、当然違約金などは一切取られていないです。
CO2排出量が少なく環境負荷が低い
東京ガスの電気は、東電や他の新電力と比較してCO2排出量が少ないです。1kWhあたりのCO2排出量のデータを紹介します。
東京ガス | 東京電力 | |
---|---|---|
2019年度 | 364g | 455g |
2018年度 | 398g | 455g |
2017年度 | 371g | 462g |
2016年度 | 382g | 474g |
いずれの年度においても、東電よりCO2排出量が少ないです。電気料金だけでなく、CO2排出量も削減することが出来ます。
デメリット:マイページの使い勝手が悪い
東京ガスはマイページの使い勝手がやや悪いです。
マイページでは自宅の電気使用量をグラフで確認できる機能を提供していますが、データの更新が1日1回まとめて行われます。データの更新は1日半ほど遅れて行われるので、反映が遅いです。他社では数時間遅れで順次データが反映されるところも少なくないので、東京ガスは使い勝手が悪いと感じます。