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一人暮らしで「あしたでんき」を契約すると電気代が2万円高に
一人暮らしで「あしたでんき」を契約しようと考えている人は、注意が必要です。なぜなら平均的なケースで、大手電力会社よりも年間2万円以上も電気代が高くなってしまうからです。その理由を解説します。
目次
一人暮らしで契約すると「高い」あしたでんき
一人暮らしで「あしたでんき」を契約すると電気代が高くなってしまうと言える理由を紹介します。
標準的な使用量でのシミュレーション
一人暮らし世帯の平均的な電気の使われ方をもとに、あしたでんきの料金プランをシミュレーションすると以下のようになります(大手電力会社の標準的なプランと比較した年間の差額)
エリア | 年間削減額・率 |
---|---|
東北電力エリア | +6.4% +3166円 |
東京電力エリア | +3.2% +1660円 |
中部電力エリア | +1.1% +572円 |
関西電力エリア | -0.5% -228円 |
中国電力エリア | +4.8% +2234円 |
九州電力エリア | +1.8% +813円 |
月170kWh、20A契約で大手電力会社の「従量電灯」からあしたでんきの「標準プラン」に切り替えた場合の料金シミュレーションです。
関西を除き、いずれの地域においてもあしたでんきの方が電気代が高くなってしまうことが分かります。唯一安くなる関西についても、乗り換えるメリットのある料金水準とは言い難いです。
あしたでんきが高くなる理由
あしたでんきは一定以上の使用量があれば、電気代がかなり安くなる料金プランです。当サイトで掲載している446社・5277プランの中でも、ファミリー世帯の使用条件では最安値水準あるいは上位のお得な料金プランです。
そんなあしたでんきが、一人暮らし世帯で割高になってしまう理由は特徴的な料金体系に原因があります。あしたでんきの「標準プラン」は、基本料金0円+一律料金単価という料金体系です。
それに対し、大手電力会社を始め日本の多くの電気料金プランは基本料金+3段階制料金プランという料金体系です。使用量が増えるごとに3段階で料金単価が高くなるのが特徴です。
使用量が少ない場合、3段階制料金プランでは料金単価が低く抑えられます。この3段階制料金プランの1段階目の料金単価は電力会社にとって利益がほぼ出ないか、場合によっては赤字になるほどの料金設定です。この安い料金単価と比較すると、あしたでんきの料金単価はどうしても「高い」ため、電気代が高くなってしまいます。
「たっぷりプラン」は年間2万円高に
更に注意が必要なのが、あしたでんきの「たっぷりプラン」です。これは冒頭でも紹介したように、一人暮らしのモデルケースでは大手電力会社と比較して年間2万円以上割高になります。地域によっては3万円近く割高です。
エリア | 年間削減額・率 |
---|---|
東北電力エリア | 29986円割高 |
東京電力エリア | 28480円割高 |
中部電力エリア | 27392円割高 |
関西電力エリア | 26591円割高 |
中国電力エリア | 29109円割高 |
九州電力エリア | 27633円割高 |
たっぷりプランはその名の通り、電気をかなり多く使う世帯でお得に使えるプランです。当サイトが設定している4人世帯の平均使用量(月437kWh、50A契約)で試算しても、地域によってはなお大手電力よりも割高になってしまいます。
一人暮らしにおすすめの電力会社は
あしたでんきは基本的に一人暮らし世帯では割高、あるいはお得度が低いですが、一人暮らしでもちゃんと電気代が安くなる新電力もあります。
以下の記事で地域ごとに、一人暮らし世帯でもお得に使える電力会社を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
あしたでんきがお得に使えるケースもある
「高くなる」と紹介したあしたでんきですが、一人暮らし世帯でもお得どころか最安値水準で使えるケースもあります。
一人暮らしでも40A以上の契約なら最安水準
あしたでんきは、一人暮らしでも40A〜60Aで契約している場合はかなり安く使うことが出来ます。当サイトの電気料金シミュレーションに掲載している5277プランの中でも最安値水準といってよいでしょう。
あしたでんき(標準プラン)は基本料金が0円なので、基本料金の負担が大きい40A以上の契約でお得です。例えば東京電力エリア、40A契約で月170kWhを使う場合、東電より年間5203円安いです。