料金高騰リスクあり。アストでんきの口コミ・評判 | メリットとデメリット両面を解説

アストでんきの口コミ・評判

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アストでんきの概要


運営会社 アストマックスエネルギー 電力調達 不明
供給エリア 全国(沖縄・離島除く) 契約条件 特に無し

アストでんきの特徴


 アストマックスエネルギーは、資産運用などを手掛けるアストマックス社のエネルギー子会社です。外資系新電力として設立されたジャストエネルギージャパンを買収、同社のサービスを引き継ぐ形で新電力事業を行っています。


 かつては大手電気料金比較サイトなどで上位に出てくることも多かったアストマックス・エネルギーですが、他社には無い料金高騰リスクも潜んでいます。メリット・デメリットを電気料金の専門家としてこれまでに多数のメディア取材を受けてきた私が分かりやすく解説します。




料金プランとサービスの解説


乗り換えでいくらお得になる?


 固定の基本料金に、30分単位で料金単価が変動する電力量料金が加算される「市場連動型プラン」です。料金単価は電力の取引価格に連動しており、それは事前の予想が全く出来ないため料金シミュレーションは成立しないため当サイトの料金シミュレーションでの掲載は見送っています(株価や為替レートの予想と同じようなものです)


 電力取引価格によっては電気代が高額になる恐れもあり、リスクがあります。リスクについては記事後半で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。


解約時の違約金は?


 「フリープラン」の場合、解約違約金はありません。


支払い方法は?


 口座振替、クレジットカード払いに対応しています。


キャンペーン情報(キャッシュバック)


 エネチェンジの料金シミュレーションからアストマックスエネルギーに申し込むとキャッシュバックがもらえるキャンペーンを実施していることがあります。最新情報はエネチェンジのサイトをご確認ください。


アストでんきの評価


 


料金高騰リスクがある市場連動型プラン


 アストでんきの「フリープラン」は、30分ごとに料金単価が変動する市場連動型プランです。


 市場連動型プランは日本卸電力市場というマーケットでの電力の取引価格に、電気料金の単価が連動する特殊な料金体系です。アストでんきの場合、30分ごとに電力取引価格が変動します。


 電力取引価格が下がれば電気代が安く、上がると電気代が高くなります。電力取引価格はしばしば高騰することがあり、そのような場面では市場連動型プランは東京電力などの一般的な料金プラン(従量電灯)と比べて電気代が2倍以上3倍近くに暴騰したことも過去にありました。市場連動型プラン、とりわけアストでんきのように30分単位で料金単価が変動する料金体系はリスクが大きいです。


2023年4月21日の電力取引価格の推移(東京エリア)

2023年4月21日の電力取引価格の推移(東京エリア)

 西日本エリア(北陸、中部、関西、中国、四国、九州電力エリア)では比較的電力取引価格が安定しておりリスクは小さいですが、東日本エリア(北海道、東北、東京電力エリア)ではしばしば高騰、また高い水準で推移しているため注意が必要です。


 電力取引価格は太陽光発電が活発に発電する「晴れた日」の「昼間」に安く推移する傾向があります。そのタイミングで多く電気を使える環境、例えば電気自動車やプラグインハイブリッド車を所有していたり、蓄電池やオール電化(エコキュートなど)を導入している場合はメリットを得やすい料金体系です。


 電力取引価格は事前の予想が出来ないため、事前の料金シミュレーションは成立しないことから当サイトの電気料金一括シミュレーションには掲載していません。


市場連動型プランならLooopでんきの方が安い


 アストでんき「フリープラン」と同じ30分単位で料金単価が変動する市場連動型プランでは、Looopでんきの「スマートタイムONE」というプランの方がアストでんきよりも基本的に安いです(ただし関西、中国、四国の従量電灯A相当のみアストでんきの方が安いケースが多い)


 市場連動型プランは電力取引価格に、各社異なるサービス料が加算されます。アストでんきのサービス料は1kWhあたり4.5円、Looopでんきは5.5円とアストでんきが1円安いですが、アストでんきには基本料金があるのに対し、Looopでんきは基本料金が0円です。例えば東京エリアで50A契約の場合、アストでんきの基本料金は761.2円なので、月の電気使用量が761kWh以下の場合はLooopでんきの方が安いです。関西、中国、四国エリア以外では、Looopでんきをおすすめします。


Looopでんきの公式サイト

環境面・エコ


 環境省が2022年1月に公表したCO2排出係数のデータによると、CO2排出量は1kWhあたり470g(2020年度実績)とされていますが、これは算出された数値が「異常値」となったため「代替値」が適用されているものです。




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