シンプルオクトパスとグリーンオクトパス、どちらが最適か。
オクトパスエナジーの主要プランであるシンプルオクトパスとグリーンオクトパス。この2プランはどのような違いがあり、どちらを選ぶべきか電力自由化の専門家として多数のメディア取材を受けてきた私が、2025年春時点での世界情勢をふまえてアドバイスします。
目次
シンプルオクトパスとグリーンオクトパスの違い
シンプルオクトパスとグリーンオクトパスの違いを整理します。
電気料金の比較シミュレーション
まずは電気料金にはどのような違いがあるのか。世帯人数ごとの平均的な使用条件で2プランの料金を各地域の大手電力の標準メニューと比較します。
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
北海道電力エリア シンプルオクトパス 2024-10 |
+2557円 | -1998円 | -7949円 | -13978円 |
北海道電力エリア グリーンオクトパス 2023-12 |
-6754円 | -16038円 | -19013円 | -22167円 |
東北電力エリア シンプルオクトパス 2024-10 |
+6561円 | +5832円 | +803円 | -4266円 |
東北電力エリア グリーンオクトパス 2023-12 |
+531円 | -558円 | -1304円 | -2098円 |
東京電力エリア シンプルオクトパス 2024-10 |
+4633円 | +1270円 | -3920円 | -9212円 |
東京電力エリア グリーンオクトパス 2023-12 |
+1098円 | -1507円 | -3056円 | -4696円 |
中部電力エリア シンプルオクトパス 2024-10 |
+1973円 | -183円 | -4739円 | -9343円 |
中部電力エリア グリーンオクトパス 2023-12 |
-1562円 | -4422円 | -5805円 | -7260円 |
北陸電力エリア シンプルオクトパス 2024-10 |
-434円 | -3767円 | -7970円 | -12213円 |
北陸電力エリア グリーンオクトパス 2023-12 |
-6150円 | -14081円 | -16397円 | -18872円 |
中国電力エリア シンプルオクトパス 2024-10 |
+2664円 | -2465円 | -4503円 | -6683円 |
中国電力エリア グリーンオクトパス 2023-12 |
+2707円 | +4470円 | +4470円 | +4470円 |
四国電力エリア シンプルオクトパス 2024-10 |
+394円 | -7052円 | -10174円 | -13514円 |
四国電力エリア グリーンオクトパス 2023-12 |
-1216円 | -4991円 | -6472円 | -8056円 |
2024年3月分の燃料費調整額をもとにした料金シミュレーションです。地域によりシンプルオクトパスが安かったり、グリーンオクトパスが安かったりあるいはオクトパスエナジー自体が大手電力より割高だったりと濃淡があるのでよく確認してください。
オクトパスエナジー自体が料金メリットを十分に得られない使用条件もあるので、注意してください。場合によっては他社をおすすめします。

そもそも何が違うのか
ではシンプルオクトパスとグリーンオクトパスは具体的に何が違うのか。両者の異なる点を整理します。
シンプルオクトパス | グリーンオクトパス | |
---|---|---|
燃料費調整 | 無い | ある |
基本料金 | 0円 | ある |
オクトパスエナジーのグリーンオクトパスでは、東京電力などの大手電力各社と同様に燃料の輸入価格の変動を毎月の電気代に転嫁する燃料費調整額があります。燃料代が高くなると電気代も高くなり、安くなると電気代も安くなります(燃料費調整額がマイナスになることもある) シンプルオクトパスにはこの燃料費調整額がありません。
燃料費調整額が無いため、燃料価格が上昇していく局面ではシンプルオクトパスの方が有利、逆に下落していく局面ではグリーンオクトパスの方が有利となります。
また、シンプルオクトパスは基本料金が0円です。グリーンオクトパスは大手電力各社と同様に、契約容量に応じた基本料金があります。契約容量が大きい場合はシンプルオクトパスの方がお得に、契約容量が大きくない場合はグリーンオクトパスの方がお得になりやすいです。

2プランの共通点も
2プランに共通する点もあります。
- 実質再生可能エネルギー100%の電気を供給
- 初期費用0円
- 解約金0円
料金体系以外の部分は共通していると言えます。
どちらを選ぶべきか、結論は
まず前提として、2025年は燃料価格の上昇は見込まれておらず横ばいか、下落していくことがエネルギーの専門家や金融の専門家の見通しとして共通しています。そのためシンプルオクトパスよりもグリーンオクトパスにバイアスを掛けて検討してください。
世界経済、特にエネルギーの一大消費国となった中国の景気減速感が根強く、原油や天然ガス、石炭の需給が緩むことで資源価格の下落傾向が続くとの見通しが根強い状況です。加えてそれらの資源は米ドルで決済をするため、日本が輸入する際の価格は為替レートにも左右されます。ドル円のレートもこれ以上の円安方向の見通しを示す専門家は稀で、2024年と比較して円高となる見通しが大勢です。
したがってエネルギー価格は全般として上昇する可能性よりも下落する可能性の方が高いため、この記事の前半で紹介した料金シミュレーションを参考にする際は、シンプルオクトパスとグリーンオクトパスの料金差にある程度の「余裕」をもたせて検討してください。
両者の価格差が1円/kWh縮むことは可能性としては低くありません。燃料費調整額が1円/kWh下がると、シンプルオクトパスは1人世帯で年間2040円、2人世帯で4176円、3人世帯で4692円、4人世帯では5244円「不利」になります。

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シンプルオクトパス、グリーンオクトパスとも対象です。
