固定価格買取が終わったらエコキュートは昼間に運転するのがお得に?

固定価格買取が終わったらエコキュートはこうなる


 家庭の太陽光発電の固定価格買取が終わったら、エコキュートは深夜でなく昼間に運転させるのが最も「お得」になる可能性が高いです。その理由を紹介します。



そもそもエコキュートとは


 電気を使って「ヒートポンプ」を使ってお湯をつくるシステムです。深夜にまとめて熱湯を作ってタンクに貯め、それを少しずつ使っていくというのを毎日繰り返すシステムです。


 東日本大震災までは大手電力会社が「オール電化」のパッケージの中身の一つとして積極的に推進していました。原発が稼働していた頃は深夜に電気が余りがち(原発は出力調整が難しいので)だったため、この電気を有効に使ってもらうための取り組みです。


エコキュート


なぜ昼間運転がお得になるのか


 では、なぜ固定価格買取(FIT)が満了した後はエコキュートを昼間に運転させた方がお得なのか、その理由を解説します。


余剰電力の有効活用になる


 太陽光発電を設置している家庭の多くは、自宅で発電した電気を自宅で全て使い切ることができません。余った余剰電力は固定価格買取制度を利用して「売電」して収入を得ていますよね。


家庭のソーラーパネル


 しかし固定価格買取が満了すると、売電価格は一気に10円程度にまで下がります。この10円という水準は、家庭が購入する電気の価格(東電エリアで26.2円/kWh程度)を下回るため、売電するより自宅で使った方がお得になります。


 ソーラーパネルが発電している時間帯にエコキュートを運転させることで、余剰電力を減らして自家消費を増やすことが出来ます。


深夜電力と売電価格を比べよう


内容 料金単価
東電「深夜電力」の単価
※2016年以前のプラン
12.25円/kWh
東電「夜トク8」の単価
23〜7時
20.78円/kWh
FIT終了後の
売電価格(予想)
10円/kWh

 エコキュートを設置している家庭では、深夜の料金単価が安くなるプランを契約していることが多いと思います。


 こうした深夜電力プランの深夜帯の料金単価は低価格になっているものの、固定価格買取終了後の売電価格を上回る水準です。したがって、売電するよりも自宅で消費した方がお得です。


 また、深夜にエコキュートを動かすのをやめることで、深夜電力プランを利用する必要性も無くなります。深夜電力プランは昼間(7〜23時)の単価が32.14円/kWh(東電:夜トク8)と高額なので、一般的なプランに切り替えることで電気料金を削減する効果も期待できます。


夜間に電気を使うエコキュート


消費電力も減らせる


 エコキュートは深夜にまとめてお湯を沸かすシステムなので、お湯を使うまでの間に温度低下があります。家庭でお湯を使うのは主に夕方から夜ですから、昼間に作った方がエネルギーロスが少なくなります。


 また、エコキュートのヒートポンプは外気温が高い方が効率よく運転できるので、外気温が高い昼間に運転した方がその点でも効率が良いです。


エコキュートは昼間に使ったほうが省エネ


 こうした昼間運転による省エネ効果は、夜間運転と比べて平均で11%程度という調査結果もあります(東京大学 生産技術研究所エネルギー工学連携研究センター 岩船由美子氏ら調査)


昼間運転させるには


 今後登場するであろう「賢い」エコキュートを活用するのが最も効率的で、かつ手間も少ないです。太陽光発電の発電状況や、天気予報などから運転時間を自動で決めてくれたら便利ですね。


 従来型のエコキュートについて言えば、多くの機種はコントローラーから沸き上げを行う時間帯を設定できる機能があるので、これを活用するとよいでしょう。


 ただし、特定時間帯の沸き上げを停止(ピークカット設定)すると、お湯切れが起こることもあるので推奨はしません。




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