あしたでんきとCDエナジーの比較
あしたでんきとCDエナジー、実際に2社とも利用した経験をもつ私が、実体験を交えながらこの2社の電気を比較します。料金が安いのはどちらなのか、サービスの違いも明らかにします。
目次
私の利用歴
出来るだけ多くの新電力を自分で実際に使うことを目標にしており、頻繁に電力会社を切り替えています。
あしたでんきは2018年7月から10月まで、CDエナジーダイレクトは2020年4月から記事執筆時点の現在に至るまで、それぞれ自宅で利用しています。利用してみて感じた不満点も交えながら解説します。
あしたでんきとCDエナジーの比較
あしたでんきとCDエナジー、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
まずは料金プランを、世帯人数ごとの「平均使用量」で地域別に比較します。東京電力の標準的なプランである「従量電灯B」と比較して、年間いくら安くなるのかを世帯人数ごとの平均使用量で試算しました。
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
あしたでんき 標準プラン |
+3.2% +1660円 |
-4.5% -5152円 |
-8.2% -10942円 |
-11.0% -16897円 |
CDエナジー ベーシック |
||||
CDエナジー ファミリーでんき |
||||
CDエナジー シングルでんき |
1・2人世帯ではCDエナジーダイレクトの「ベーシックプラン」が安く、3人以上の世帯ではあしたでんきの「標準プラン」が安いです。
CDエナジーは特に一人暮らし世帯では、あしたでんきとの比較だけでなく関東エリアの新電力としては最安値水準。また、あしたでんきは3人以上の世帯で関東エリアで上位のお得な料金プランです。
あしたでんきには「たっぷりプラン」というプランもありますが、こちらは毎月の電気代が2万円を超える場合に「標準プラン」よりも割安になるプランです。

なお、上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます。
サービスの違い
あしたでんき | CDエナジー | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 無し 特典が付くプランは違約金あり |
見える化 | あり データ更新は数時間遅れ |
あり データ更新は1日1回 |
付帯サービス | 無し | 無し |
支払い方法 | クレジットカード | クレジットカード、口座振替 |
両社とも目立った付帯サービス(駆けつけサービスなど)はありません。
自宅の電気使用量をウェブで確認できる「見える化」については、あしたでんきは数時間遅れでデータが順次反映されていくもので、使い勝手が良いです。機能は数値をグラフで確認できるだけのシンプルなものです。
一方、CDエナジーダイレクトの見える化はデータ更新が1日1回と使い勝手で劣りますが、「省エネ分析」という機能で似たような世帯構成の家庭と消費電力量を比較出来るなど、充実した機能があり面白いです。
顧客対応については、両社とも複数回以上これまでに問い合わせを行っていますが、どちらかというとCDエナジーの方が質が高い印象がありますが、あしたでんきも新電力としては平均かやや平均を上回る水準で提供されていると感じます。

環境・エコは?
CO2排出量 | あしたでんき | CDエナジー |
---|---|---|
2020年度 | 464g | 432g |
2019年度 | 436g | 432g |
2018年度 | 766g | 430g |
2017年度 | 727g | データ無し |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。CDエナジーは2018年に参入したため、以前のデータがありません。
あしたでんきとCDエナジーの比較では、CDエナジーの方がCO2排出量が少なく、環境負荷が小さいと評価できます。CDエナジーの値は東電よりも低排出で、また新電力としては優秀といえるものです。
あしたでんきの過去の成績は新電力としては最悪クラスとも言うべき悪いものでしたが、19年度実績で大幅な改善を見せており、今後に注目したいです。

特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
あしたでんき
東電系の新電力です。基本料金0円というわかりやすい料金プランで密かな支持を集めています。
基本料金0円なので、契約アンペアが大きい場合にお得です。上の試算例でも紹介しましたが、CDエナジーとの比較では3人以上の世帯ではあしたでんきの方がお得です。
CDエナジー
中部電力と大阪ガスが共同で設立した新電力です。
あしたでんきとの比較では、1〜2人暮らしの世帯でCDエナジーの方が電気代が安くなります。特に一人暮らしや、共働きの二人世帯のように電気の使用量が少ない場合は、関東の新電力の中でも「最安値水準」の料金設定です。
CO2排出量が東電よりも少ない点でもメリットがあります。
