楽天でんきとHTBエナジーの比較
楽天でんきとHTBエナジーはどちらの方が電気代が安いのか、またサービス内容はどのような差があるのか。電力自由化の専門家としてこれまでに多数のメディア取材を受けてきた私が分かりやすく解説します。
目次
楽天でんきとHTBエナジーの比較
楽天でんきとHTBエナジー、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
各地域の大手電力会社の標準的なプランである「従量電灯」と比較して、年間いくらお得になるのか。世帯人数ごとの平均使用量で試算した結果を紹介します。
HTBエナジーは卸電力取引所の取引価格の変動によって加算される電源調達調整費を導入しており、電力取引価格の推移によっては電気代が高額になるリスクがあります。


サービスの違い
続いて、楽天でんきとHTBエナジーのサービス内容を比較します。
楽天でんき | HTBエナジー | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 1年内の解約で2200円 |
付帯サービス | 無し | プライムプランのみ 駆けつけサービス |
見える化 | 対応 | 対応 |
支払い方法 | クレジットカード | クレジットカード、口座振替など |
HTBエナジーはプライムプランのみ、駆けつけサービス(あんしんサポート365)が付いています。水回りや鍵、ガラスのトラブル発生時に60分以内までの作業料金などが「無料」で応急処置をしてくれるというものです(部品代などは実費で発生)
楽天でんきはウェブのマイページから自宅の電気使用量を確認できる「見える化」を提供しています。他社では1日1回まとめてデータが反映される仕様のところが多いですが、楽天でんきは数時間遅れで順次反映されるので使い勝手が良いです。


環境・エコは?
CO2排出量 | 楽天でんき | HTBエナジー |
---|---|---|
2020年度 | 534g | 538g |
2019年度 | 534g | 511g |
2018年度 | 512g | 577g |
2017年度 | 589g | 543g |
2016年度 | 591g | 507g |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。
年度によって優劣が入れ替わるため評価が難しいところです。楽天、HTBエナジーともにCO2排出量は新電力としては平均〜やや多い水準です。
特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
楽天でんき
2022年6月に大幅な値上げを実施したため、一般家庭ではHTBエナジーはおろか大手電力の標準メニューよりも割高な料金プランとなっており、現在は契約するメリットが無いサービスと結論づけることができます。

HTBエナジー(HIS電気)
楽天でんきと比較すると電気料金本体で見ると安いと言えます。大手電力よりも安くなる料金プランです。
1年以内に解約すると2200円の解約違約金が掛かる点はデメリットとして指摘できます。
